対人賠償保険というのは、契約中の自動車による事故などが原因となって、他人を負傷または死亡させ、法律上の損害賠償責任を負ってしまったようなケースについて、その損害賠償金にあたる金額を補償するための自動車保険です。
ただし、こうした自動車は国が法律で定めている強制保険である自賠責保険にも同時に加入しているため、自賠責保険によって支払われる部分は、保険金のなかから差し引いて支払われることになります。
この対人賠償保険で注意すべき点として、他人を負傷または死亡させた場合であっても、保険金が支払われないケースがいくつかあるということが挙げられます。
典型的なのが、死傷したのが運転者本人やその家族などであった場合で、このようなケースでは、保険約款でいうところの他人には該当しないというのが理由となります。もし身内の被害もカバーしたいのであれば、人身傷害保険などの別の保険に加入するのが適当です。
また、台風や地震、津波、洪水、高潮などといった、いわゆる自然災害によって他人の死傷という被害が起こった場合についても、対人賠償保険による保険金の支払い対象とはなりません。このような不可抗力による損害については、通常、契約中の自動車を運転していた人に法律上の損害賠償責任は発生しないものと考えられているためです。